自然情報学講座

地球環境 情報学グループ

(リモートセンシンググループ)

奈良女子大学 理学部 情報科学科は、学際領域の開拓を目指して創設された新しい学科です。
自然情報学講座は、情報科学と自然科学の融合を目指す講座として活動しています。その中でも、地球環境情報学グループは、人工衛星から観測されたデータを解析することで、地球温暖化をはじめとする地球環境問題の実態解明をめざしています。
地球環境情報学グループは、大気研究グループ陸域研究グループにわかれて活動をしています。衛星からの地球観測は、リモートセンシング(遠隔計測)とよばれます。光や電波の反射や吸収を使って、地上数百キロメートルの衛星から地球を観測します。リモートセンシングは、大気研究グループ陸域研究グループ共通の研究手段です。
関西の静かな古都で、地球環境科学を目指す若い学生たちが日々研鑽に励んでいます。

大気研究グループは、地球温暖化を促進する温室効果気体の増加、逆に地球温暖化を抑制する働きをする大気中の微粒子(エアロゾル)や雲の変動、それに人間の産業活動に伴う大気汚染の悪化といった、大気組成変動とその放射影響に着目して研究を行っています。

陸域研究グループは、植生の変化や森林破壊などを中心に、陸上の環境変動を解析しています。森林は二酸化炭素の重要な吸収源であり、大気中の二酸化炭素の吸収量を推定することは地球温暖化の予測のためにきわめて重要です。