大域情報学 |
三・四回生 前期 |
担当教官:高須 夫悟 |
目的概要
我々の住む地球上には様々な生物種が存在し、それぞれは互いに食う食われるなどの関係によって結びつき、生態系と呼ばれる複雑なシステムを形成している。生態系は生物間の様々な関係を含むきわめて複雑なシステムであるが、この複雑なシステムで繰り広げられている様々なレベルの課程を、数理モデルやコンピュータシュミレーションを用いて解析する方法について講義する。微分方程式などの力学系として記述される数理モデルの解析を通じ、生態系の動態をより良く知る道具としての数理的手法の基礎を学ぶ。
成績・試験に関して
複数回のレポートと期末試験で判定する。
コメント
微積分および線形代数の基本的知識を要する。また、応用解析学を受講しておくのが望ましい。
可視化情報学 |
三・四回生 後期 |
担当教官:和田 昌昭 |
目的概要
コンピュータグラフィクスの基礎を解説する。
成績・試験に関して
課題レポートをメールで提出してもらい、それらを採点して評価する。
非線形数理学 |
三・四回生 後期 |
担当教官:高橋 智 |
目的概要
フラクタルとカオスの基礎的な概念を理解し、それらの数値計算法を身につけることを目的とする。前半は自己相似集合と次元、ジュリア集合とマンデルブロー集合、周期倍分岐、カオス、ストレンジアトラクタ、リャプノフ指数などについて講義する。後半はワークステーション上でC言語を用いて、前半の講義で述べた様々な現象をプログラムし、結果を描画する。
成績・試験に関して
授業時の小テストおよびシュミレーション課題の提出により評価する。
コメント
C言語についての基礎的な知識を身につけていることが望ましい。
地球環境情報学 |
三・四回生 後期 |
担当教官:林田 |
目的概要
近年のコンピュータや情報技術の発達は、地球科学の研究の流れを変えつつある。人工衛星を用いた地球観測の結果は高速ネットワークを介して伝えられ、現在の地球の姿を誰にでも容易に見ることができるようになった。また、スーパーコンピュータを用いて複雑な計算を高速に行うことが可能になり、高度な数値モデル計算によって地球環境の将来予測がなされている。
本講義では情報科学の果たしている役割に着目しつつ、衛星観測や数値モデルを用いて行われている、地球環境の研究について解説する。特別な予備知識は必要としないので、他学科の学生の参加を歓迎する。ただし、高校または教養で物理の初歩的な基礎を学んでいることが望ましい。
本講義では情報科学の果たしている役割に着目しつつ、衛星観測や数値モデルを用いて行われている、地球環境の研究について解説する。特別な予備知識は必要としないので、他学科の学生の参加を歓迎する。ただし、高校または教養で物理の初歩的な基礎を学んでいることが望ましい。
成績・試験に関して
学期末に試験を実施し、レポート発表と授業の参加態度で成績は評価する。
基礎プログラミング |
三年次編入学生対象 前期・集中 |
担当教官:加古 富志雄 |
目的概要
プログラミング言語の入門を行う半期の講義である。プログラミングの概念とC言語の構文を紹介する基礎から始める。この講義の目的はC言語の構文の理解を通じてプログラミングの基礎を習得することにある。受講生は講義と並行する「基礎プログラミング演習」で講義内容を実習することができる。原則として三年次編入生のみを対象とする。
成績・試験に関して
学期末にプログラミングに関する基礎知識、および実際にC言語のプログラムを作成する試験を実施する。
コメント
原則として三年次編入生のみを対象とする。
基礎プログラミング演習 |
三年次編入学生対象 前期・集中 |
担当教官:加古 富志雄 |
目的概要
基礎プログラミングの講義に対応する演習である。基礎プログラミングで講義するC言語を用いて、実際にプログラムを書き、実行することを通じて基礎プログラミングの講義内容を深く理解することを目的とする。
受講生はワークステーション上でプログラムを作成してコンパイルし、プログラムの動作について理解することになる。また、そのために必要なUnixコマンド、エディタ、コンパイラ、およびデバッガなどについても説明する予定である。原則として三年次編入生のみを対象とする。
受講生はワークステーション上でプログラムを作成してコンパイルし、プログラムの動作について理解することになる。また、そのために必要なUnixコマンド、エディタ、コンパイラ、およびデバッガなどについても説明する予定である。原則として三年次編入生のみを対象とする。
成績・試験に関して
課題プログラムの作成を適宜課す。また、学期末にワークステーションを用いたプログラミング実習の試験を行い、総合的に成績を判定する。
コメント
原則として三年次編入生のみを対象とする。
基礎情報数学 |
三年次編入学生対象 前期・集中 |
担当教官:和田 昌昭 |
目的概要
編入学生等を対象として、情報科学を学ぶために必要な数学的事柄を学習させる。微積分と解析学の基礎、線形代数、統計学、数値計算法などが中心になるが、具体的な内容はそれぞれの学生の現在の数学的な知識のレベルに合わせて柔軟に対応する。
成績・試験に関して
情報科学科の専門科目を履修するための数学的知識が得られたと判断した段階で合格とする。
コメント
原則として三年次編入生のみを対象とする。
情報科学特別講義1 |
全学年 集中講義 |
担当教官:高橋・高須・林田・村松・久慈 |
目的概要
情報科学科は自然科学と情報科学の融合を目指す自然情報学を学科理念の一つとして掲げ、現在6名の教官が活動を行っている。本講義では、自然情報学講座の教官が、自然科学の視点から「新しい情報科学」の開拓を目指し、自分たちの分野の周囲を取り巻く最新の情報科学の話題を取り上げて紹介する。1回生にもわかるように分かりやすく解説を行う。本講義では、自然情報学講座の教官5名が交代で講義を行う。
情報社会学 |
三・四回生 集中講義 |
担当教官:岡田 朋之 |
目的概要
情報社会といわれている現代社会をとらえる上では、様々なメディアの影響が大きく関与していることを考慮しないわけにはいかない。しかしながら、その際メディアをそれ自体が文化的・社会的に構成されたものである点を見過ごしている場合が少なくない。本講義では日常生活の中で身近な存在でありながらメディアとして意識されにくい携帯電話やPHSなどの「ケータイ」を糸口に、知れらをめぐる社会現象や言説を文化的・社会的側面から分析することを通じて、現代の情報社会の一側面を明らかにしていく。授業の中では少人数のグループを構成し、ワークショップの形式を取り入れながらグループごとに将来のメディア・イメージを構想してもらい、それをもとに個々人でリポートを作成し、評価の対象とする。
成績・試験に関して
期末試験を行う。
コメント
8月〜9月に開講予定
情報科学特別講義5 |
三・四回生 前期 |
担当教官:坂本 竜其 |
目的概要
セマンティックWebを実現するための要素技術のうち主にレイヤーを中心とした概要及び処理技術について講義を行う。ただし概説ではなく実践的技術を中心に実習を通して講義する。
成績・試験に関して
試験とレポートにより評価。
コメント
オブジェクト指向に関する基礎知識をもつものが望ましい。
情報科学特別講義2 |
三・四回生 集中講義 |
担当教官:全教員 |
目的概要
1,2回生で習う基礎科目の内容を復習する。
成績・試験に関して
試験のみで評価。
コメント
オブジェクト指向に関する基礎知識をもつものが望ましい。
情報と職業 |
三・四回生 集中講義 |
担当教官:駒谷 昇一 |
目的概要
情報技術(IT)の急速な発展と利用の拡大によって、過去のビジネスモデルやパラダイムが崩壊し、社会変革を引き起こしている。企業においても情報の活用が企業の存続にかかわるほどに重要性が高まっている。本講義では企業における最新の事例を紹介しながら、情報化やネットワーク化がビジネス社会にどのような影響を与え、どのような変革をもたらしているかを学び、さらに、情報化社会においての偉業人としてのあり方や危機管理のあり方について学習する。特に、情報化による光の部分だけではなく、ハイテク犯罪や情報弱者の問題等情報化の影の部分についても触れる。
成績・試験に関して
最終講義時間内に試験を行う。
コメント
本講義は教職課程の必修科目の一つであるが、教職以外の職につく者にとっても役立つ内容の講義である。