社会で活躍する本講座の卒業生たち

  1. 出身高校
  2. 情報科学科卒業年度
  3. 大学院卒業年度
  4. 大学で研究した内容
  5. 現在の勤務先
  6. 現在の仕事の内容
  7. メッセージ

香川晶子さん

  1. 岐阜県立斐太高校出身
  2. 平成7年(物理学科卒業)
  3. 平成13年度博士後期課程修了, 博士(理学)
  4. 光化学ボックスモデルと流跡線解析を用いた北極域成層圏オゾン破壊の研究
  5. 富士通エフ・アイ・ピー(株)
  6. 地上観測データからの大気化学種導出
  7. もともと私がこの講座に入ったきっかけは地球科学に関する研究者を目指したからでした。講座に入ってからは成層圏オゾン破壊メカニズムに興味を持ち数値モデルを作成しました。実際の構築の過程では苦労が多かったり、大変な思いもしましたが、なりたかった研究者になる為と思えば意外に従事することができたと思います。卒業後はこの研究成果が評価され情報通信研究機構殿からの依頼でアラスカの大気観測データの解析研究担当となりました。現在まで世界の研究者と議論をしながら多くの学会発表や論文発表を行い忙しい毎日を送っております。 大学院での経験は、研究上・それ以外にかかわらず現在色々な場面でいかされていると感じますし、なによりも納得し充実した人生を送っていると感じます。夢を持って努力する事は素晴らしいことだと思います。

齋藤尚子さん

  1. 四天王寺高校出身
  2. 平成9年度卒業
  3. 平成14年度博士後期課程修了(理学博士)
  4. 衛星センサーILASの観測データに基づく極成層圏雲の研究
  5. 千葉大学環境リモートセンシング研究センター 助教
  6. GOSAT衛星のデータ解析アルゴリズムの開発
  7. 私が4回生に進学したとき、ちょうどADEOS衛星が打ち上げられ、ILASというセンサーで極成層圏雲が観測されました。この雲は成層圏オゾン層の破壊にとても関係の深いものです。私はこのデータを精力的に解析し、博士課程での研究成果を国際誌に発表しました。世界中から別刷り請求があり、反響の大きさを実感しました。その論文は国際機関によってまとめられた成層圏オゾン報告書2002年版にも引用されています。この研究成果を認められ、現在は国立環境研究所のILAS-IIセンサーチームのポスドク(研究員)として2年間働いた後、東京大学の助教として採用され、GOSAT衛星のデータ解析アルゴリズムの開発に取り組んでいます。国際会議に追われて毎日忙しく過ごしています。このような研究活動ができるようになったのは、今の研究テーマとの出会いがあったからだと思います。多様な研究のチャンスがある奈良女子大学に来てよかったと思っています。

堀川真理子さん

  1. 京都女子高校出身
  2. 平成10年度卒業
  3. 平成12年度博士前期課程修了(理学修士)
  4. 人工衛星データを解析して大気中のエアロゾル(微粒子)の光学的性質を求める研究
  5. 富士通FIP環境システム部
  6. 地球観測衛星ADEOS-II搭載ILAS-IIセンサーのデータ解析システムの開発
  7. 私は人工衛星からの地球観測に興味を持って卒業研究を始めました。卒業後も関連した仕事に就きたいと考えて修士課程に進学し研究を続けました。その甲斐あって、私の研究成果は国際誌に論文として掲載されました。研究上のつながりのあった富士通FIP社に入社してからは、環境システム部にすぐ配属され、早速ILAS-IIセンサーのデータ解析システムの開発を始めました。ILAS-IIの試験運用の日はジャージをはいて徹夜作業が続きましたが、最初のデータが取得できたときは感動しました。こんなやりがいのある仕事に就けたのは、奈良女子大に進学したからだと思います。受験生のみなさんも、自分のやりがいを探せるよう頑張ってください。

河瀬祥子さん

  1. 愛知県立刈谷高校出身
  2. 平成12年度卒業
  3. 平成14年度博士前期課程修了
  4. 成層圏大気微量成分再現手法の提案とその信頼性の検証
  5. 富士通(株)科学ソリューション統括部
  6. 国立天文台様向け、Atacama Large Millimeter/Submillimeter Array(ALMA:アルマ)のシステム開発プロジェクトに携わっています。(2008年3月現在)
  7. 最近「自分の強みとして自信を持って言えることは何か」と考えさせられる事がよくあります。 私の周りには英語が堪能な人やITスキルの高い人など多くの優れた人がお り、その中で自分の自慢できる点を挙げる事は難しいです。それでももし自分に自信のあるものを挙げるとしたら、その1つとして、大学時代に精力的に研究した事を挙げます。研究室では、「環境」をテーマに情報技術を利用して研究を行いました。その時間はとても充実したものでした。
     学生時代は研究や情報技術の勉強だけでなく、コミュニケーション力や、学会発表などを通じたプレゼンテーション力を養いました。それは普段の生活や座学のみからでは学べない力であり、私は言葉では表せないほど大きく成長したと思います。
     就職後は、行ってきた研究テーマに関連する部署に配属され、現在は天文に関わるプロジェクトに携わっています。宇宙や天文などにあこがれや関心を持っている方が多い中で、現時点で置かれている状況は、自分の人生において全く想像していなかったし、とても不思議な感じがします。 そして、このような機会に恵まれたのは、大学選び及び研究室 選びがきっかけだったと思っています。

蒲生京佳さん

  1. 滋賀県立八日市高校出身
  2. 平成12年度卒業
  3. 平成14年度博士前期課程修了
  4. 紫外域衛星センサーによる対流圏エアロゾル観測手法の研究
  5. 富士通FIP環境システム部
  6. 温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」の地上システムの開発

池田奈生さん

  1. 奈良市立一条高校出身
  2. 平成13年度卒業
  3. 平成18年度博士後期課程修了
  4. 光化学シミュレーションモデルを用いた冬季北極域のオゾン破壊過程に関する研究
  5. 富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部 アプリケーション開発統括部
  6. 次世代スーパーコンピューターのためのアプリケーション研究開発

ページの先頭へ