Open Campus 2005 Report

2005年7月30日(土)
2005年7月30日に奈良女子大学オープンキャンパスを実施しました。オープンキャンパス当日には社会で活躍する学科卒業生 OG 3人・在学生1人に大学生活の思い出や情報科学科について語っていただきました。

大学の中は、普段はなかなか入りづらく、直接大学生と話をするチャンスも多くないと思います。今回、オープンキャンパスにて直接いろいろお話ができたことは、参加者にとっても、そして本学科の学生にとってもとても良い機会だったと思っています。私たち教員としても、本学科の印象や、大学受験に関して今の高校生がどのように思い取り組んでいるかなどを知ることができ、大変有意義なイベントとなりました。




2005年度 オープンキャンパス在校生・卒業生講演



  富士通株式会社
 河瀬 祥子さん
愛知県立刈谷高校出身
平成12年度情報科学科卒業
平成14年度博士前期課程修了(理学修士)

大学で研究した内容 成層圏大気微量成分の再現手法の提案とその検証
現在の仕事の内容 国立天文台様をお客様とし、Atacama Large Millimeter/Submillimeter Array(ALMA:アルマ)のシステム開発プロジェクトに携わっています。(2005年9月現在)
受験生へのメッセージ 最近「自分の強みとして自信を持って言えることは何か」と考えさせられる事がよくあります。 私の周りには英語ができる人、ITスキルの高い人などたくさんの優れた人がおり、その中で自分の自慢できる点を挙げる事は難しいです。 それでももし自分に自信のあるものを挙げるとしたら、私はその1つとして、大学時代に精力的に研究した事を挙げます。
大学に入学したとき、情報技術についてとても疎く、勉強などついていけるかとても不安だった事を今でも覚えています。 それでも努力をし、研究室では「環境」をテーマに衛星データを利用した研究を行いました。私にとってそれはとても楽しく充実したものでした。 その中では研究や技術だけでなく、人とのコミュニケーション力を、また学会発表などを通じてプレゼンテーション力を養うことができ、言葉では表せないほど大きく成長することができました。
就職した後は、行ってきた研究テーマに関連がある部署に配属され、今は天文に関わるプロジェクトに携わっています。宇宙や天文などにあこがれや関心を持っている方が多い中で、私の現時点で置かれている状況は、自分の人生において全く想定していなかったし、ラッキーで、とても不思議な感じがします。 そして、このような機会に恵まれたのは、大学選び及び研究室選びがきっかけだったと思っています。 皆さんには、自分という人間を見つめ、自信の源を見つけられるような、悔いの無い大学選びをして欲しいと願っています。



  独立行政法人 科学技術振興機構
  (京都大学 数理解析研究室)
 高田 雅美さん
広島県立尾道北高等学校出身
平成11年度情報科学科卒業
平成15年度博士後期課程修了(理学博士)

大学で研究した内容 分散・並列化のための理論的アプローチと実問題に対するアプローチ
現在の仕事の内容 特異値分解のためのライブラリ開発とその応用
受験生へのメッセージ 分からないことがあれば一緒に考えてくれる先生達のいる大学だと思います。教わるということ以上に一緒にやるということは大切です。そんな大切さを私は、ここで学びました。



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