国際研究集会における研究発表

大学院博士前期課程・情報科学専攻 畑典子

この度、私は、2010年7月12日から15日まで開催された The 2010 World Congress in Computer Science, Computer Engineering, & Applied Computing (WORLDCOMP) の The 2010 International Conference on Parallel and Distributed Processing Techniques and Applications (PDPTA) に参加し、研究発表を行って参りました。奈良女子大学大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)ならびに情報科学専攻からの渡航支援を受けて実現したものです。

今回参加したPDPTA '10 は WORLDCOMP のカンファレンスの一つで、コンピュータ・サイエンス、コンピュータ・エンジニアリングなどを扱う学会では、世界で最も大規模なもののひとつです。年1回アメリカのラスベガスで行われており、本年度も多くの研究者が集まり各自の研究発表や議論をおこなっていました。

私は、12日に "Optimization of GROMACS for CUDA Environments" という題目で発表を行いました。私の発表内容は、GPUを用いた並列処理により、既存のソフトウェアの高速化を行うというものです。

国際会議での発表は初めてでしたので、英語での口頭発表は非常に緊張しました。英語での質疑応答にも大変苦労しましたが、他の研究者の方々と議論を交わすことができました。このような英語での口頭発表、質疑応答は、大変良い経験となりました。また、他の研究者の方々の発表を聴講させていただきました。私の行っている研究に密接に関係している発表も多く、このような研究発表の聴講は非常に有意義なものとなりました。

また、会議の他にカルフォルニア大学アーバイン校へ訪問し、在学する学生の方々とディスカッションする機会をいただきました。学生の方々の研究内容を聴かせていただき、日本の大学とは異なる研究への姿勢を知ることができ、知見が広がり、大変良い刺激になりました。

今回の経験を経て、研究に対する知見はもちろん、研究に対する姿勢、語学の大切さ、プレゼンテーション力など多くのことを学ぶことができました。これらの経験を糧に、今後の研究に生かしていきたいと思います。